1990年代に入ると、この状況が一変する。バブル崩壊で大量の不良債権を抱えた銀行は、自分か生き残るのに精いっぱいで、取引先の面倒を見るどころではなくなったのだ。やがて銀行は、それまで強力な関係を築いてきた企業にも新規融資をしない「貸し渋り」や、融資した資金の回収を急ぐ「貸し剥がし」など、シビアな姿勢に転換した。いっぽう、企業側もメインバンク制度の崩壊で義理立てする必要がなくなり、より有利な金利で融資してくれる銀行に取引先を変えることもできるようになった。こうして、名実ともにメインバンク制は崩壊した。銀行と企業のお互いが、生き残りを模索するなかで、メインバンク制度は自然に淘汰されていったのである。
健康食品の機能は、例えば納豆に含まれるナットウキナーゼとビタミンKによる血栓症などの血液凝固防止作用、緑茶に含まれるカテキン類による抗酸化作用など、体調リズムを調節する作用、いってみれば、食物がもつ「薬理作用」です。「医食同源」といわれるように、健康の維持・増進に「食物」が重要な役割を果たすことはよく知られています。食物で病気そのものを治すことはできませんが、食物の栄養成分は身体の構成成分を置き換えて身体機能を元に戻したり、免疫機能を高めたりするなどの働きをします。つまり、食物には体調調節を行うという薬理作用があるわけです。以上のような、食物のもつ三つの機能を、私たちはいちいち意識しながら飲食しているわけではありませんが、知らない間に三つの機能を満たしながら食物を摂取してきたのです。例えば緑茶です。緑茶を「水分補給」のために飲めば一次機能を満たすことになります。また、「豊かな香りを楽しむ」ために飲めば、二次機能を満たすことになります。さらに、「カテキン類を摂取して老化を防止する」ことを目的に飲めば、三次機能を満たすことになります。
ナイフやフォークを使う食べ方は、欧米から入った文化です。このやり方が日本に広がったのは、明治以降です。このとき、日本ではイギリス式のやり方を多くのところで取り入れました。イギリス式は、右手にナイフを持ち、食べ物を左手のフォークの「背にのせて食べる」やり方です。欧米では白いご飯を主食として食べる習慣はありませんので、白いご飯の食べ方をそのときの日本ではあれこれと工夫したのでしょうか。その苦肉の策が、「左手のフォークの背にライスをのせて、ナイフで押しつけて食べるやり方」だったのではないか、と思われます。そして、この食べ方が「正式なマナー」として、ホテルやテーブルマナー講習会などを通じて日本中に広まったものと思われます。その後、その食べ方の不自然さに、多くの人が気づき始めました。欧米のどこの国の人も、このような食べ方をしていないからです。フォークの背にライスをのせるのは、日本独特の食べ方だったのです。