近頃は、少し事情が変わりつつある。店頭でのコンピューター機器ばかりに頼ったカウンセリング法や、マニュアル丸暗記の画一的なアドバイスではあきたらないという人が増え、それこそヒザを交えてみっちりとカウンセリングしてくれるのはもちろん、家で“エステサロン”級のお手入れをしてくれる上に、一度自分の顧客と決めたら、とことん肌を見守ってくれる訪販コスメに、肌をあずけたいと思う人が、若い女性にもわずかながら増え始めているというのだ。実際に、いつも某大手訪販メーカーに肌をあずけている二十八歳の女性は、訪販の利点として“スッピンのまま家で待ってる楽チンさ、家の中だと何だか知らないうちに思い切りリラックスして、きけないこともきけちゃうし、頼めないことも頼めちゃう便利さ、自分の家にいる強みから、自分にピタリ合ったものだけを正確に買える以外なお得感”をあげる。何より、“おまけのフェイシャルがやめられません…”という。なるほどモノは考えよう。一度家に来てもらっちゃうと後が楽でいいことずくめ…というのはわからないじゃない。そのうち以前のように、訪販コスメのセールスレディが家に来るのは“良家”のしるしならぬ、“堅い女”のしるしという時代が来ないとも限らない。四千円くらいの商品を買うのに家にまで来てもらうのは悪くない?そう思う人もいるだろう。でもそこで、悪いと思う人に訪販コスメは向かない。たぶん余分なものまで買って落ち込み、次の訪問がコワイと思うはず。三千円だって呼んでやるくらいの根性のある人だけが、訪販でキレイになれる人なのだ。